在宅支援の必要性を考え直す

就労継続支援B型事業所

写真は、コサージュ制作をする利用者さん

家から一歩も出られない利用者さん

在宅支援をコロナによる影響で取り入れました。自宅にいながら、電話で
「今から作業を開始します」と一報もらい、終わったらその旨を一報もらいます。
作業をしていて、質問があれば、いつでもスタッフに電話すればつながる状態を作っています。

これには、メリットとデメリットがあるので記述します

メリット

事業所に来ない分、人と合わないのでコロナ感染リスクがなくなります

事業所を往復する時間を削減できるので効率的と言えるでしょう

足が不自由な利用者さんにとって、通所する負担から開放されます

自分の好きな時間に働くことができます(事業所営業時間内で)

人目を気にせず作業に専念できる

デメリット

その作業が正しいかどうかの不安がつきまとう

さぼっていても、がんばっていても見てもらえない分、第三者評価を得づらい

【ここからスタッフ目線】
何をしているのか分からない

どこまで仕事ができるようになっているのか分からない

体調の変化が見えづらい

支援をしているのか?手応えを得づらい

在宅支援が社会との突破口に

実は今日まで、在宅支援をあまり継続しない方が良いのかと思っていました。理由は、「支援」になっているのか手応えを得づらいからです。
しかし、在宅支援を一番つかう利用者さん宅を訪問することで、自分が勘違いをしていることに気づきました。

在宅を利用しているのが、上記のメリット・デメリットのどれにも当てはまらなかったからです。
来所できない一番の理由が、「車に乗れない」からです。

・人目を気にせず作業できる
・人とのコミュニケーションが苦手だから不安

などを感じるから在宅支援を利用する方はいらっしゃいましたが、「車に乗れない」という理由は初めてでした。
車内の閉塞感であったり、自宅から離れた場所へ行くことの不安です。

その理由への対処は、為す術が今の所ありません。そう考えると、自宅では働ける利用者さんにとっては、在宅支援はとても重要なものとなってきます。在宅支援を利用することが、社会とのつながりとなり、いつの日か何かが変わる日が来るかもしれないからです。

まとめ

今まで在宅支援の利用者さんに対しては、想像だけで対応を考えていました。実際に会ってお話したことで、何にお困り事があり、どのような支援が必要なのかを一次情報で得ることができました。

在宅支援のデメリットを1つずつ潰していくことができれば、在宅支援を最大限に活用する方法も出てくるかもしれません。

例えば、何をしているか分からない、のであればZOOMなどのテレビ電話で、事業所の作業風景と在宅利用者さんの作業風景を流しあいっこするなどの手があります。

また、今回の利用者さんは、少しずつ車に乗れるようになるための練習をしてくれるとお話してくれました。ご自身のためにも車に乗れた方が生活の範囲も広がるから、提案させていただきました。

無理のない範囲で、かつほんの少しだけの挑戦。一緒に考え行動していきます。

在宅支援はどのような活用方法が良いと思いますか?

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