RPAで業務の効率化をしたく、恐る恐る挑戦してみました。
言葉にビビっていたが、やってみると意外とシンプル
RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略です。
パソコンソフト間の自動化です。
ExcelとGoogle、Excelと会計ソフト、Excelとネットバンキング、Excelとe-Taxなど、
Excelとの相性が抜群です。
PCで人が行う業務の9割が、
・文字の”入力”
・ボタンの”クリック”
・文字の”取得(読み取り)”
これらの組み合わせです。
55歳で経理を30年行っている経理担当者と、商業高校卒業したばかりの新卒経理担当者では、
同じ業務を行っても、精度や所要時間には大きな差がでてしまいます。
普通、月末の支払一覧表Excelを作成して、インターネットバンキング振込を覚えてできるまで、入社して最低3ヶ月はかかります。
しかし、このRPAを導入すると、ボタンを1つ押せば、作成した月末の支払一覧表Excelをインターネットバンキングに読み込み、振込直前の暗証番号入力画面まで、自動で作成します。
私なりのRPAの解釈は、難しい経理を、誰にでもテレビの電源を入れられるのと同じように簡単にすることです。テレビの電源を入れるだけなら、両者に「差」と呼ばれるものはありません。
RPAを経理に導入するだけで、属人的な仕事が、テレビの電源を入れる、レベルまでに誰がやっても同じ時間で同じ結果を得られることができます。
学ぶ方法は、書籍購入からのココナラを活用
最初は、師事している税理士さんのブログからRPAの存在を知り、著書をKindleで購入しました。
読んでいるうちに自分でも作ってみたくなり、uipath studioXをインストールしました。
しかしながら、そのあとの作業で手が止まってしまったので、ココナラ(外注サイト)で講師を探しました。すると意外に沢山の講師がいらっしゃるのでした。
気になる方にメッセージで内容の相談をしたところ、一人目から相性の良さそうな方と出会え、1回目が終わってから1週間後には、2回目の指導の依頼をしました。
初回60分もあれば、ロボットを作れちゃうので、一瞬にしてその魅力にドハマリしました。
学びをするためには、書籍や動画、単発指導などが効果的です。
何を効率化していくのか?が今後の課題
月末の支払一覧表Excel(CSVで保存)を作成して、ボタンを押せば、ネットバンキングに読み込みまでを自動で行ってくるので、非常に楽です。
実際の時間を図ったら、現在は59秒、RPAでは36秒でした。
タイム差はたった23秒ですが、それ以上に、無駄な引き継ぎをしなくてすんだり、自分以外の人でもできる仕組みが業務の標準化につながります。
それらを踏まえて、今後の課題は、「何を自動化していくのか?」です。
次は、Excelとe-TaxをRPAでつなぎます。
しかし、その次は?と聞かれるとすぐには答えがでてきません。考えていないと出てこないものです。
今はそこで息詰まっているのですが、これってやればやるだけ、考えれば考えるだけ、現在の自分の業務を振り返るきっかけとなり、改善点にアンテナが立ち課題が見えてくるものではないでしょうか。
まとめ
正直、今回のExcelとネットバンキング連携のRPAは無くても、
「ちゃちゃっとできるから、今のままでもいい」と、9割以上の経理担当者が言うと思います。
以前の私もそのうちの一人でした。
今回の短縮時間は23秒。たったの23秒、と思うか、23秒も、と思うか。
これは時間に対する姿勢に関係してきます。
常日頃1秒を短縮することを考えている方にとっては非常に大きな効果につながります。
塵も積もれば山となる作戦です。
製造業の改善で言うなら、1秒短縮すると1円の効果という基準があるように、1時間短縮できれば3,600円の効果があることになります。
1時間に3,600円稼ぐのも一つですが、利益を増やすという視点で見れば、
1時間短縮して人件費の無駄を省けるなら、同じ効果があります。
経理担当者が稼ぐのは難しいですが、無駄を省くことで利益を増やすことはできます。
何を自動化するか?の前に、何にどのくらいの時間がかかっているのか?を調べていきます。
今やっている仕事で、1秒短縮できることは何ですか?