税理士さんに任せているから大丈夫、っていう会社ほど大丈夫じゃない話し。

就労継続支援B型事業所

写真は、こないだ撮ったコスモスです。

税理士に任せていれば、全部大丈夫の全部ってなんだろう?

先日、同じ福祉業界で働く社長さんと経理担当者が、
「うちは税理士さんが全部やってくれてるから大丈夫なんです」とお話しされました。

丸投げして記帳代行をして毎月業績報告までしてもらっているのかと思ったのですが、
ただ、年に1度の決算申告をしてもらっているだけでした。

「あれ?毎月の役員会で業績把握とかはどうしてるのですか?」との問いには、
「私が入金があった時に、売上報告してます!」と自身満々に経理担当者が答えました。

B型事業所をしている人ならピンとくるかと思いますが、9月分の売上は、11月に入金されます。
ようするに2ヶ月遅れなので、入金があった時に、2ヶ月前の売上を社長に報告していたとすると、どんな改善ができるのかな?と思うところです。

人の振り見て我が振り直せです。
今回のことからこのようなことを考えさせられました。

自分で把握しておきたいことと任せるところ

売上や経費などは、自社の経理担当者がしっかり把握しておきたいところです。
特に経費精算も経理担当者が行うことで、取引先との会食なのか、ただの友人との会食なのか、などの社内ルールなども整理できます。

しかし、経費精算のチェックを税理士にに任せていれば、8・9割はまかり通ってしまうので、社内ルールもへったくれもありません。なぜなら、性善説で税理士は経営者が出してくれてると思って処理するからです。

よほど、日曜日の夕飯、ファミレスでの食事とかでなければですが。
(取引先との接待で、あまりファミレスを利用する人は少ないはずです。)

では、税理士に任せるところと言えば、決算申告や償却資産申告、給与支払報告書などです。
これらは、自社で作成した会計帳簿をもとに、特殊な書式に転記して税務署に申告するものです。これらは読み解くにも大変な労力とシステムが必要になります。
このようなことは、しっかりプロにお任せするのが良いものです。

自分の言葉で決算書を説明する

「税理士さんに決算書について聞けば、すぐに教えてくれるよ」という社長にもお会いしたことがあります。銀行融資の際、銀行担当者に質問されて即答できなかったので、税理士に確認して返答するというくだりだったのですが。

実はそれって、銀行担当者からすれば、テスト的な要素で質問している場合もあり、
「この社長は数字に弱いな」とか「理解していないな」と内心思われている場合がほとんどです。

ある宮崎の地銀支店長は、前月末の残高を聞いて、即答できるかを一つの試金石としていたことも、一次情報で体感しました。
数字を把握する時は、「上2桁」を覚えるのが大事です。1円単位までは知る必要がなく、大局で数字を把握することが、社長や経理担当者に求められる能力です。

決算書の内容も税理士に任せるのでなく、自分が納得するまで、各勘定科目の特徴と数字の動きを知っておきたいものです。
それができるようになると、社外的な信頼だけでなく、社内からの信頼も厚くなります。

まとめ

税理士さんに任せる際には、何を任せているのかをしっかりお互い共有したいものです。
社長が思っている以上に、顧問税理士さんはその会社を把握していないケースが多々あります。税理士さんにとっては、数十社の内の一つですが、社長には自社一社の内の一つとなり、その感覚には大きな隔たりがあります。

任せると丸投げするなどは要注意です。
任せるのは悪いことではないのですが、最終的な責任は自分にあることを忘れないようにしましょう。

毎月の業績報告会を自社でできるようになれば、おのずと数字の感覚も研ぎすまされます。

あなたの会社の経営状況は、どなたが一番良く把握していますか?

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