数字に強くなる第一歩は、スマホで計算しない

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写真は、自分が使用している電卓。

「BSを勉強したい」と言われた

自分が経理代行をしている経営者に、「BSを読めるようになりたい」と要望をもらいました。
急に言われただけに、驚いたのですが、帰路で嬉しさがこみあげてきました。

経営者は、BSPL(貸借対照表と損益計算書)を何度見たことがあっても、自分で説明できない人が9割くらいかと思います。
銀行に行っても、担当者さんが読み取ってくれるから、なんとなく理解している雰囲気を持っていれば、大体のことはまかり通ります。

なので、BSPLなんて読めなくても、説明できなくても問題ない、のが現状です。

それだけに、「BSを勉強したい」と言った経営者の思いは嬉しいものです。
第一回目の勉強会では、その意図を深堀りして、しっかりとBSを活用した、目的を明確にしていこうと思います。

事前準備にこだわった

勉強会にあたり、3つの約束をしてもらいました。

1 12桁の電卓を使用すること

今回の写真にあるように、12桁の電卓というものがあります。
これは、会計事務所職員や経理担当者が使用するような、専門家が使用するタイプものです。

自分が簿記の勉強に入る時に、先生にしつこく言われました。
12桁を買うこと。100円均一のようなものはダメ。

数字に弱い社長は、スマホで計算する。
数字に強い社長は、電卓で計算する。

これは、何十人の経営者と経営会議をしてきた中で、会議中の仕草を観察して浮き彫りになった事実です。
電卓を使用していれば、数字に強いとは言えませんが、
数字に弱い社長は、ほぼ全員スマホで計算していました。

ちなみに、数字に超強い社長は、暗算でした。
ソロバンをやっていた方で、概算が桁外れに強く、数字を掴むのが瞬時でした。

そのため、普通の人は、電卓で計算することが、初歩と言えるでしょう。

2 勉強会に電子機器を持ち込まない

僕の勉強会では、電子機器の持ち込みを禁止しています。
スマホ・パソコン・スマートウォッチなどです。

電卓とノートと筆記用具、それと、参考の決算書しか、持ち込みを許可しません。

理由は2つあります。
1つ目は、社会人となった経営者は、50分から90分ほどの勉強をする場合、集中がもちません。学生ならいざしらず。

色々なスマホの本に異口同音にかかれていることは、一般的にスマホを1日4時間触っているため、脳みその占有率をスマホが独占している、そのため、集中力を削がれるとのことでした。

日頃、勉強慣れしていない人であれば、スマホに気を取られながら勉強することは、アクセルを踏みながらサイドブレーキを引いている車のように非効率です。

2つ目は、教える側の僕が気が散って集中できないからです。
最近のビジネスパーソンは、会議中・商談中に、スマートウォッチで着信をチラっと見る人もいるくらい、ビジネスマナーが杜撰です。
僕は、相手から会ってください、と言ったにもかかわらず、スマホやスマートウォッチをみる方に出会うと、ブチっと血管が切れそうになります。
チラッと見た1秒、相手の時間を奪っているわけです。
「○○さんだから・・・」と打ち合わせ中に、電話に出る人とは仕事をしないと決めています。

「そのくらいいいじゃん・・・」という声が聞こえてきそうですし、自分も極端すぎる考えだよな、と考える瞬間はあるのですが、思い切ってそのような人脈をバッサリ遠ざけるようになってから人生が好転してきました。

もちろん、自分は打ち合わせ中・商談中は、音を鳴らさないのはもちろん、目の前の方との時間を、全力で注ぐようにさせていただいています。
まだまだ、打ち合わせ中にスマホを持ち込まないようにする、までには至ってませんが、
アナログで会う時間をしっかりと大切にしていきます。

3 ひとりで勉強する

これは、今日伝え忘れたので、次回お会いした時に、伝えようと思います。

中学生が、友達と一緒に図書館で勉強する、っていうのを聞いたことありませか?
自分はそれをしてきたことがありますが、あれは、勉強という名の遊びになっていました。

遊ぶ口実を語るだけで、全くもって、勉強をしていません。
もし、机に座っていても、身についているものがありません。

中学2年生くらいからそのことに気づき、友達遊ぶ時は堂々と遊び、勉強する時はひとりで勉強することにしました。

僕は、孤独力、こそ勉強に必要な力だと思います。
周りの友達と一緒に勉強する、という「仲良しグループ」にならず、
勉強する、ということにこだわりたいものです。

そのため、今回のBS勉強会はマンツーマンレッスンです。
一対一で向き合うからこそ、勉強に没頭できる時間になります。

グループレッスンという方法もあるのでしょうが、それは、自立した数字能力があるもの同士でやるものです。それに、色々な視点を学びたい時に行う方法なので、今回の学びには適していません。

経営者仲間と一緒に勉強しよう、ではなく、孤独に没頭することをおすすめします。

まとめ

スマホで計算しない、電子機器を持ち込まない、群れない。

これは学びの3ナイ原則と言ってもいいような気がします。
いま、自分が思いつきで命名します。
成果が出ない人の特徴を帰納して演繹しものがこれにあたります。

僕は、教えるなら相手の身になるようにすることが役目だと思っています。
相手の身になることにこだわります。

嘘だと思う人は、スマホで計算しながら、スマートウォッチでSNSを受信しながら、仲間と勉強してみませんか?

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