試算表が早い。だから、何なんだ?!

試算表が早いと、つまり何が良いのか?

「あー今月も、黒字。利益が出ているから、経費つかってもいいな」となってしまうのが、試算表でもあります。

お恥ずかしい話、試算表を早く作ることで、黒字が分かって安心して経費を無駄に使ってしまう経営者さんがいました。どこまでが経理の役割かと言われれば、きりがないのですが、このように試算表を安心材料とさせてしまったのは、自分の責任だと真摯に受け止めたいところです。

「あー、今月も、黒字。どのくらい改善策が反映されているのだろうか?」と、経営者に興味をもたせる、または、当たり前のように因果関係を考える風土を作るまでが、経理の役割かと思います。

「お客様の会計レベルは税理士のレベル」と、会計事務所勤務時代に先輩から口を酸っぱくして言われてきたことです。

「この社長バカだなー」と思ってしまうことがしばしばありましたが、
それは、自分がバカである何よりの証拠。
人の振り見て我がふり直せです。

試算表を安心材料ではなく、しっかりと分析や振り返りのための手段として、利用していきたいものです。
試算表をどのように活用するかは会社毎に違います。

まず、どのように活用してよいか迷った場合は、先月比較や前年同月比と比較して、自社がどのくらい成長しているかを、立ち止まって考える時間にしてはどうでしょうか?

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