昨日は役員会が無事に終わり、いよいよ下半期に突入だなと再実感しました。
就労継続支援B型事業所は、「障がい者のための職業訓練所」です。
今回は私自身がこの仕事に関わる前から思っていた、「障がい者」に対するイメージを元に記載します。
障がい者の3つの種類と先入観
一般的には、知的障がい者・身体障がい者・精神障がい者の3つの種類があると言われています。現実的には、どれか一つに該当するというものではなく、身体と精神障がいを抱えている方、知的と精神障がいを抱えている方など、併用しているケースの方があります。
障がい者は何もできない、というイメージが恥ずかしながら自分自身もっている時期がありました。そんなイメージを覆すことがありました。それは、この質問の答えです。
Q. 当社の就労継続支援B型の日向事業所に通うパートナーさん(利用者さんの通称)の20名の内、
何名が自動車免許持っていると思いますか?
A. 7割強の15名が自動車運転免許証を持っていました。
意外に多いと思いませんか。
私はビックリしたのと、自分が先入観でみていたことを実感させられました。
どのようなお仕事があるのか?
就労継続支援B型事業所は、一般就労が難しい、失敗した経験がある障がいある仲間が、再就職のために訓練する場所です。
もちろん中には、障がい者年金や生活保護を受給しながら、生活費の補填に来る方もいらっしゃり、
その人のライフスタイルに合った働き方ができます。
お仕事は主に、中小企業からの軽作業を受託して行う仕事が主にあります。
具体的には、清掃事業をメインに、コサージュ作成、めだかの飼育を当社では行っています。
コサージュとは、材木屋さんから出た木のかんなくずを活用した、手芸品です。行政イベントなどで「来賓」など書かれている胸につけるお花に使われたり、いまでは温泉の浴場に浮かべる癒やしや香りを提供する商品としても試作をしています。
切るのことができる人、組み立てることができる人、かんなくずを伸ばす人など、個人個人が得意だったり、できるお仕事を、個性や特性に合わせて訓練していいただいています。
現実的に就職することは可能なのか?
過去7年間で18名の障がいある仲間が就職しました。
年に2名以上になるので、業界としてはまずまずの実績と行政から評価を受けています。
障がい者が就職するというのは社会的課題でもあるのですが、
障がい者が辞めていく一番の理由が受け皿である企業の理解度の低さです。
私自身もそうですが、障がい者の特性理解ということに専門的な知識も理解もないため、
ミスマッチが起こり、いずらくなって辞めていくのが現実。
めだかファミリーグループはそんなミスマッチを防ぐために、障がい者理解を深める提携企業を広げていくことで、受け皿である企業さんとも一緒に成長していくことにしています。
2022年1月には当社からの社員が独立し清掃会社を設立しました。
「障がい者を100人雇用する」「宮崎ナンバーワンの清掃会社にする」ことを目標に掲げています。
企業が障がい者への理解を深めたり、障がい者理解がある人が会社運営することで、障がい者の就職先が広がっていきます。
焦らずひとつひとつやっていけば、10年経てば違う世界が見えると思います。
10年単位で仕掛けと行動を行っていきます。
10年単位で何か取り組んでみませんか?